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貯蓄率

日本人の貯蓄率は、10年前は10%以上あったが今では2%になった。これは、高齢化が進み、高齢者が貯蓄を取り崩しながら生活しているためだと言われている。これは実情を知らず、頭で考えただけで物を言う評論家の悪い癖である。
知人の或るお婆さんは80歳で夫と死に別れたが13年後に死んだときは、夫の遺産とは別に3000万円ほど貯めていた。
本人の年金、夫の遺族年金、親戚の軍人恩給等、月額30万円ほどの収入があった。家があり、普通の生活をしていれば、これだけ残るのである。勿論困っている高齢者もいるがそれは少数派であって、このお婆さんは、平均的な高齢者であろう。配当金、貸家からの家賃などこれよりはるかに高収入の人も多い。
ちなみに、現在78歳の僕は、40歳の息子と比べて食べる量は三分の一であり、衣料費、その他も三分の一である。子供が二人いる息子の生活費の六分の一程しか、かからない。それで息子の二分の一の年金収入がある。息子4人が学校に行っていた現役時代は、生きていくのが精一杯だった。
息子達が社会人になり自分は退職してから、むしろ余裕が出来た。今、ひどい目にあっているのは、親からの遺産がなく、子供を育てている現役世代である。貯金する余裕はない、住宅ロ-ンの返済に追われているのである。
貯蓄率2%には実は裏がある。捕捉されていない所得が莫大にあり、それは密かに貯蓄されているが、貯蓄としては数字に現れていないのである。
例えば、企業の減価償却費は、利益から削除されているが償却期間が終わっても、設備を更新せず、そのまま使い続ければ、控除された分は現金収入となり、銀行に直行する。
本来個人の収入であっても法人化してたくみに節税すれば、捕捉されることなく、貯金されても個人の貯蓄とは見なされない。こうして、金は企業へ企業へと流れる。高度成長時代銀行から大きな借金をして設備投資をしたが、企業は今、どんどんとその借金を返している。これは貯金をしているのと同じである。これらをすべて、算入すれば日本人の貯蓄は10%にも20%にもなっている。これが設備投資に廻らないからこそ、35兆円の需要不足が生じ、このままでは深刻なデフレになるのである。

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2009年12月31日 11:09に投稿されたエントリーのページです。

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